クタ地区は、繁華街として表通りは、華やかで外国からのツーリストも多い。近年では裏通りにまでホテル開発は進んできた。また、以前では考えられない気の利いたお店も現れている。将来はこの裏通りこそ、ツーリストもSNSからの情報でやってくるようなお店も増えるのでしょう。
とはいっても、現在まだまだ、ローカル色あふれる裏通り、裏通りに位置するホテルに宿泊して、このローカル感を味わうこともできる。バリヒンドゥーの伝統的なセレモニー飾りも、その時々に観ることができる。
裏通りの子供たちも、まだまだ、素朴でフレンドリーだ。日本では子供に話しかけるのはためらわれるが、バリ島では子供のほうから話しかけてくることも多く、ダイレクトに子供の元気を感じる。
バリ島のローカルは、夕食を外食や外食の持ち帰り、で済ませることが多い。よって裏通りにはローカルが常日頃利用しているお店が並ぶ。ローカルは持ち帰りにして、家でゆっくり食べたいので、注文をしてそのままバイクで待つことが多い。
最近コンビニが乱立し、絶滅寸前の小さな雑貨屋 ワルン がまだある。自身の土地なので商売が小さくなっても継続、店主が働けなくなったら店をしめるのだろう。店主とお客はなじみで話したり、挨拶したり、コミュニケーションがある。顔なじみだと、ツケにすることもできる。コンビニは何度通っても知り合いにはならない。
クタ地区の裏通りといっても、ツーリストが歩く場所が増えた。改めて、ウブドでもない、サヌール、チャングーでもない、クタの夜がある。また裏通りにツーリストが混じりこむ感じはクタなので独特な雰囲気がでている。
ローカル用の屋台を横目に歩くのは、アジアなバリを感じる時だ。上の写真は「クルップ」という揚げせんべいで、ワルンなどでは料理が出てくるまでの間につまむことが多いが、インドネシアではれっきとした食事の時の一(いち)メニューとなっている。
道端には屋台商売をしている人の家族の姿もみえる。
こちらはジャグン、焼きトウモロコシ。日本では蒸してから焼くのでふっくらているが、こちらは、いきなり焼くだけで、固めでバリバリして香ばしさがある。マーガリンや辛子を塗って食べるのが一般的。この味と触感に慣れると、日本のとうもろこしにもの足りなくなるが、やはり日本のとうもろこしは圧倒的に甘く、ふわっ、としておいしい。
上記写真は、バイクのガソリンを小分けに売っているお店。黄色や青のこのガソリンが夜の街にキラキラ輝く、バリ島の風物詩の1つ。クタの裏通りを歩いてみると、なんともいえない郷愁を感じることがあるかもしれない。バリ島の一角で故郷というか懐かしさを感じるというのは不思議なことだ。