「日本の食」は工業製品と比例して、レストランから家庭料理まで、多くの意味合いで、世界トップクラスといっても何の違和感もありません。日本からのお客様が、「バリ島でおいしい物を食べたい」などと、素朴に質問されてしまうと、日本のお客様にはプレッシャーを感じます。日本のように安くて、なんでも、細密に加工されて国は恐らくない、また、最近ではレストランでもスーパーでも同額で日本の方がおいしく、安い場合が多くなってしまった。よってお客様には大抵、インドネシア料理をご提案する。最初はインドネシアンチャイニーズを食べて頂くと、違和感がまったくないので喜ん頂ける。
また豚が大丈夫であればバリ料理のバビグリンを試すと、めずらしいこともあり、おおよそ満足頂ける。さらに、レストランではなく、日常に近いローカル食に興味を示されれば、ナシチャンプル屋さんで食べて頂き、最近では、はじめてここで「安いね」の言葉がでる。ナシチャンプルまではいくが、パダンまでは到達しないお客様が多い。
※パダンの野菜&ブンブコーナー
旅行者に大抵「バクソ」や「パダン」は紹介されない。バクソはツーリストが気軽に入れるお店が少ない。パダンは立派なレストランもある。
※厚焼き卵焼き
今日の主人公は「パダン料理」ナシパダンである。個人的な感想だが、バリ島において食す料理で圧倒的に「旨い」と感じる「大好きな」料理です。カテゴリーとしては、「中華」「ラーメン」「焼肉」といった感じで食べたくなるカテゴリー。
※ルンダン
近年、日本は第2次3次?ラーメンブームで、テレビでもユーチューブでもチャンネルや番組は多い。なぜか?個人的には1つの「旨味」をダイレクトにシンプルに追及でき、感じられるから、と思っています。注文後皿が届いて、数秒後に「感動」か「落胆」か判断可能なシンプルすぎる、旨味の感動!を求めて、東京中、日本中をラーメン食べ歩きを実行している方も多いはず。お皿が目の前にきた、数秒後にすべてが判断できる、そんな感動。ある意味焼肉よ、シンプルに明白に感じられ、味わえるのでしょう。(焼肉の旨さの方が複雑で旨味が肉そのものという素材に還元されすぎで、スープという旨味そのもの、の無限の可能性には至れない)
※野菜のおすすめナス
そう、シンプルでダイレクトな旨味=「スープ」なのです。ここでパダン料理に戻りますが、パダン料理の旨味=「スープ」スープ&ブンブです。パダンの皿には、肉や魚や野菜など豊富にそろっていますが、いつも食欲の対象になるのは肉や野菜ではありません。基本的にごはんに2-3種のスープ、スープと混ざりオジヤ状になったライス(濃いラーメンスープにご飯を混ぜるようなもの)ユーチューバーのすするさんも、毎回ラーメンの麺のあと、と言わず途中にスープにライスで食べています。これは、「濃いラーメンスープは、麺よりライスが合う」との証拠です。
※チャベは赤と緑がある
よって、ライスにパダンのスープ(汁)、これがパダン料理の旨味ごはんスタイルです(最終形態)。肉や魚も有名な定番料理を食べればいいのですが、ラーメンでいえば、あくまでチャーシューや野菜、などの、スープや麺のハーモニーの引き立て役と感じます。
※大抵肉の汁が複数ある
こまったことに、スープは無料なので、ライスとスープ3種だけでは、ライス代金だけになってしまうので、健康にも配慮して野菜、旨味がある肉、などそのときの気分で選んでいます。しかし飽くまで主役はライスとスープによるオジヤ風旨味ごはん。最も旨い完成形は、ラーメンもパダンも、オジヤ風汁かけごはん、とも表現できます。
※オカズを選ぶ
ここまでのお話で肝要なのは、パダン料理屋でも、ルンダンのブンブやカレースープや各種肉スープで、自分が本当に「旨い!!」と感じる、お店を探すことです。本当に旨いパダン料理の旨味や深さを知ると、バリ島旅行はパダン料理のスケジュール調整が必要となります。バリで最もおいしいと感じた料理はパダンでした。本当においしいものをお探しの皆さんは、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※見た目はパットしない(ちょっとキモイくらい)が、最高の旨味が含まれている!