ニュピの前日は「オゴオゴ」、クタでは本来の意味は何処へか、さまざまなコンテストが重なるフェスティバルに近いものになっています。その分子供達には大きな楽しみになっています。
上写真はニュピ前日、オゴオゴ寸前に家の周りをタイマツやワラを燃やしてドンドン、カンカンいろいろ鳴らして悪霊を追い払います。
1件1件の家で、悪霊を追い払います。(悪霊は音と火に弱いらしい)また、村単位では大きな悪霊人形をかついで騒ぎ、最後は焼いてしまいます。これでニュピ前に悪霊が消えるわけです。
ところが、近年悪霊人形を燃やさず、その後見世物にしたりニュピのあとにコンテストでオゴオゴ品評会なども開かれるようになりました。(よくできているものは確かにもったいない)
年々手の込んだものになり、芸術性も高まり、燃やせなくなったのでしょうか。
またもう一つのコンテストとしてクタなどでは美人コンテストなども開催されていあます。
しかし、日本のお祭りも同様、主役は子供たちかもしれません。
子供たちだけの子供神輿ならぬ、こどもオゴオゴがあります。また重要な役も子供が演じたりします。このときの子供たちの生き生きとした表情や行動や仕草、を楽しみにしているのは万国共通かもしれません。
竹のタイマツに火をともし、こどもたちが、悪霊を追い払う準備をしています。
同じ村の女の子、同じバンジャールの女の子、それぞれ大家族のように、親戚のように小さなころから顔見知りでスンバヤンのたびに顔をあわします。
バンジャールの家族のような雰囲気は少し薄れていくのかもしれません。
しかし昭和育ちの私達が体験してきた、地域のお祭のように、大人になっても想い出深くあるに違いありません。
ニュピの日に家族で家ですごしたこと、オゴオゴの行列に加わり、みんなでさわがしく行進したこと。
子供たちのこの行列に、親たちが最も暑い視線をむけている。(当たりまえですが)
こちらは高校生くらいの男子
この行列に参加したい、と熱い視線
この夜は店の多くが閉まっているためジャグン(とうもろこし)やバクソ屋さんがたくさん道に出ています。
ウダンをキチンと結べるようになれば1人前、かな、
オゴオゴなので子供に大胆に大きな火を使わせます。
この日のオゴオゴ行列の人形や飾りは各バンジャールが独創的に計画して実行しています。
オゴオゴは本来、この夜のうちに焼かれてしまうのですが、ニュピ明けにはクタビーチでオゴオゴコンテストとして並べられます。悪霊がニュピに出ていかないような気もしますが、美人コンテストの歓声に驚いて、逃げていってしまうかもしれませんね。
そしてニュピへ