ガルンガンは神様やご先祖様が、家を訪れるというお盆似た信仰でもあり、また、バリヒンドゥーの伝説では、正義が悪に勝利した日、という1,000年以上前、バリ島の政治的独立が背景にある信仰の独立記念日的な側面もあると思われます。
よって、日本のお盆のように静かにご先祖様を迎えにいく・・・・という雰囲気だけではなく、ペンジョールや豚料理のごちそう、女性の艶やかなクバヤ姿、これらは、どちらかというと日本のお正月の雰囲気であり、明らかに楽しい「おめでとうございます!」の空気が街や村に漂います。
厳かにお寺に出かけたり、厳粛なお祈りもしますが、同時におめでたくもある、お盆とお正月がいっぺんにきた、とはガルンガンのことではないでしょうか。個人的なイメージでは、神様、ご先祖様、ご近所、親戚、家族、友達、総出で一緒に祝うパーティです「お盆+お正月+お祭り=ガルンガン&クニンガン?」
神様やご先祖様に会うことは、恐れるばかりでなく、ウキウキとした、楽しみでもあるようです。多くの神様や、多くの死者に、率直に相談しているようです。生きている人間と、亡くなった人間は、いつも身近に繋がっているようです。※撮影後に掲載許可を頂くよう努めています。