ガルンガンとは、よく日本のお盆にたとえられるバリの大きなセレモ二―です。個人的には、実際のイメージはお正月に近いような気がするのです。バリ島はガルンガンからクニンガンまで、お祭らしい華やかな雰囲気となります。最近は「ニュピに合わせてバリ島旅行」というお客様もいらっしゃりますので、「ガルンガン」に合わせてバリ島旅行もいいかもしれません。とくにカーチャーターなどでガルンガンに特に観光できるポイントを周られると素晴らしい出会いもあるかもしれません。
ガルンガンに行きたいパンリプラン村
バリ島では「ガルンガン」になると、大人も子供もウキウキして皆嬉しそう、学校や会社が休みになることもありますが、ガルンガンを迎える前にバイクや自動車や家や氏寺なども綺麗に掃除します。まるで大晦日のようです。
上部にはペンジョールといって、家の前にご先祖様を迎え入れる印を造ります。このペンジョールこそガルンガンの代表的な象徴であり、バリ島の象徴といえるくらい有名です。ガルンガン前から飾られます。村によって違いはありますが、力をいれる村はペンジョールの数が多くとても華やかです。
ガルンガンのペンジョールはどこでも見ることができますが、特に華やかと、個人的におもっているのはアグン山とブサキ寺院の周辺を中心とする地域とウブドとその周辺です。ウブドはガルンガンでなくとも賑わっていますが、それらおエリアはやはり信仰の中心だからでしょうか、村々で競うようにペンジョールを出しています。
そんなアグン山周辺位置する「パンリプラン村」は特にガルンガンにカーチャーターで行ってきたい場所です。そもそもパンリプラン村の先祖は王族の葬儀を任されてきた由緒正しき人々と言われています。
よって日頃から家の造りや習慣や儀式などは、できるだけ伝統的なことができるようにを信条にしているようです。ガルンガンともなれば、お参りやペンジョール制作などは伝統を追及して村をあげて行います。よってこちらのガルンガン前からクニンガンくらいまで、見事なペンジョールのカーテンを観ることができます。
日ごろから、上写真のように村の1軒1軒の家はきれいに掃除されています。
普通村からするとかなり伝統に忠実で、掃除がしっかりされていてお花や樹木なども管理しています。バリ島で一番美しい村とも言われてます。
上写真はガルンガンとは関係なく普段から家前で咲いている花草です。
いつもにも増して増える、ガルンガンのお供え物チャナン(道端)
ガルンガンの前日ですが、そこかしこでペンジョールを建てる風景がみられます。この風景ならガルンガン前日。
パンリプラン村のペンジョール風景は華やか!
本日はガルンガンの前日でガルンガンの準備の風景です。ガルンガン当日の朝8時か9時ごろなら白い正装をした村人がお寺にお参りすべく村の道に繰り出します。このときこの時間帯はSNS写真チャンスですね。
村は観光のためオープンでツーリストが自由に出入りできますが、村の人は普通に暮らしている人々がほとんど。普通に農家なり職人で暮らす。上写真のおじいちゃんは、いつもは家中にいることが多いのですが、ガルンガン前後は道端にでてスンバヤンの準備やお客さんの歩くのを観るそうです。やはりガルンガンは特別な日のようです。
こちらのおばあちゃんは村の道の真ん中でお祈りしていました。南部エリアでは見過ごしてしまうことが多いのですが、ガルンガンなのか気持ち長い時間丁寧にお祈りしていた気がします。
パンリプランのペンジョールはクタやサヌールくらべ、根本に植物や穀物や草がつけられていました。きっと南部でも昔はこうだったのかもしれません
また植物や穀物の付け方が1つ1つ違っています。
ペンジョールの先端部分も南部エリアと少し違う気がしました。(村によっても)
やはり自然素材がついていると絵になり神聖な気がします。
こちらは太くてかっこいいですね。
ペンジョールを男2-3人で少し少したてていきます。
天を目指してペンジョールがそびえると「ここが我が家」とばかり、ご先祖様はまよわず帰ってこれるのかもしれません。
このような遠く離れた、異文化であるにもかかわらず、日本人がどこかなつかしいと感じてしまうのもペンジョールですね。
ガルンガン前日は準備の風景ですが、明日の本番はお参りやバビグリンを村総出で造ったりとやはりお祭り気分でもあり楽しそうなのです。
パンリプラン村は今も1つ1つのペンジョールに意味と願いを込めてハンドメイドが多いと思われます。上写真のペンジョールはよくみると稲が1つ1つ丁寧に取り付けられている。
バリ島の観光はガルンガンの前後が最も華やかで晴れ晴れしいバリ人を見ることができるかもしれない。