この写真賑やかで楽しそうです。もちろん新型コロナ前です。バリ島ではバンジャールの既婚者の女性たちをイブイブと言ったりします。やはり年長者になるほど迫力や自信がでてくるように観えます。40年前で私が小学生の頃、祖父の葬儀の際、自宅に大勢の関係者が出入りしておりました。その際台所には近所の奥様達が大勢出入りして、お通夜から葬儀までの間めんどうをみてくれます。この台所の近所の女性たちの雰囲気と写真のイブイブのイメージがいつも重なります。昭和には現在のバリ島に近い共同体があったと思われます。
白のレースのクバヤ。この日は帯はパステルっぽい色で統一、腰巻は自由な感じでしょうか。最近はクバヤの細かいれレースやスケルトンっぽいデザインでお洒落なものが多く出ています。これは大人な感じだけど直視できない、なんて大胆なデザインも増えています。神様の前で失礼というより、大胆さで神様も喜んでしまうのかもしれません。
バリ島の儀式では男性も女性もこの白色が印象的ですね。お坊さんも含めて白なので大勢集まると真白。男性は頭に巻くウダンの白が光ります。これは巻き方にお洒落やこだわりがあるようです。お寺やビーチが真っ白で埋まります。真っ白な迫力や神聖な感じはバリ島ならではの景観ですね。それにしてもこの写真のバレに一休みしているイブイブからは豊な時間が流れているのが伝わってきますね。共同体は豊なだけではなく、めんどうなことも多いのですが、新型コロナウイルスによって、無くては生きていけないことが浮き彫りになってきました。